11/18日(火)東京新聞朝刊多摩版に掲載されました。

 

「食と農」「中東」など考えよう 20日から八王子で連続7講座

東京新聞2014年11月18日朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20141118/CK2014111802000116.html

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「まなび・つなぐ広場」の活動について話し合う共同代表の熊谷さん(左端)と花崎さん(左から2人目)ら=八王子市で

 

東京電力福島第一原発事故をきっかけに、原発や自然エネルギーを学ぶために発足した八王子市の市民団体が、幅広いテーマの市民講座を企画する団体「まなび・つなぐ広場」に発展し、連続講座を始める。第一弾の七講座を今月二十日から来年三月まで開き、受講者を募集している。「食と農」や中東問題を考えたり戦争体験者の話を聞くほか、朗読体験もできる。

 

 

二〇一一年三月の原発事故後、親たちが「拡散した放射性物質の現状や影響を知りたい」と集まり、同年五月に市民団体「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座」を結成。原子力や自然エネルギーなどの専門家を招き、講座を開いた。

 会場で知り合った参加者らは連携し、食品の放射線量を測定するボランティア団体「ハカルワカル広場」をつくったり、福島県の子どもを招いてキャンプをしたりする取り組みに発展。昨年九月に市民講座を改称し、「まなび・つなぐ広場」をつくった。

 熊谷伸一郎共同代表(38)は「運営メンバーに中東の専門家がいたり、環境への関心が食の安全、TPP(環太平洋連携協定)につながるなど、テーマの広がりに対応する団体が必要になった」と説明する。これまでに、TPPの単発講座や戦争をテーマとした劇の上演などを行いながら、連続講座の企画を練り、第一弾の開講にこぎつけた。

 七講座のテーマは、奈良本英佑・法政大名誉教授の中東講座▽映画やトークを交えた「持続可能な食と農について考える」▽暮らしや家族、教育を考える「やり直す家庭科」▽女優・林洋子さんによる朗読レッスン▽女性のための布ナプキン作り-など。

 花崎晶(しょう)共同代表は「一緒に学び、世の中のことを考え、『自分はこうしたい』と意思表明する活動につながれば」と期待する。会場は京王八王子駅近くのアミダステーション(東町)などを使い、受講料は一回五百~千二百円。申し込みはホームページからできる。問い合わせは同広場=電070(5567)0168=へ。 (村松権主麿)