「持続可能な食と農について考える」第4回講座のご案内です。

いのちの種・有機農産物・江戸東京野菜などのキーワードをひも解きながら、毎日の食べている食物について参加者と共に考えてきた連続講座の4回目。

■第4回「スローフード(シティ)って? 食の選択で変わるもの

●講師:島村菜津さん(ノンフィクション作家)

●ナビゲーター:石川敏之(八王子協同エネルギー理事・ナマケモノ倶楽部世話人)

スローフードとは、いつでも・どこでも・ゆったりした気分で、家庭の味や各土地の味を大切にしながら、多様な食文化を守ろうとする取り組みです。

1980年代半ばにイタリアで「スローフード協会」が設立、スローフード宣言がそこで発表され、グローバル化による味の均質化を防ごうという内容です。

基本的には

  • 質の良い食べ物を作っている家族系の小さな生産者を守り
  • 子供達を含めて食べ物や食の現状をよく知り
  • 衰退していく農水産物を守ること

が大切と解いています

今回の講座ではイタリアや各地の写真を交えながら、島村さんにスローフードを選ぶことで何が変わるか?反対側にあるものはファースフードだけなのか?等を語って頂きます。

また、2013年に出版された「スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町」から、イタリア人がいかに「身の丈に合った生活の中に幸せを見いだしているか」、八王子に出店が予定されているイオンモール等の大型ショッピングセンターは人々が幸に暮らす街づくりに繋がるのか?等をお話頂きます。

●講師:島村菜津さん(ノンフィクション作家)

 東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリア各地を滞在しながら雑誌に寄稿、

 1998年ヴァチカンのエクソシストらに取材した「エクソシストとの対話」で21世紀

 国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞。

 著書に「スローフードな人生!」「スローフードな日本!」「エクソシストとの対話」

 「バール、コーヒー、イタリア人」「スローな未来へ」「生きる場所のつくりかた」

 「スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町」(光文社新書)

 「そろそろスローフード ~今、何をどう食べるの?」島村菜津+辻信一(大月書店)